北海道畜産試験場が行った試験では、細かい廃材チップ(平均粒径2.1mm)は、水分16.2%、容積重0.18kg/Lと質が良く、乳牛ふんの堆肥化で、オガクズよりも温度の立ち上がりが早く(図1)、分解率も高い(図2)結果が得られています。
九州沖縄農業研究センターと佐賀県畜産試験場が行った試験では、廃材チップをブロイラーの敷料として利用した後の堆肥化で、出来上がり堆肥の成分はオガクズと変わりなく、ヒ素や重金属の濃度に問題はありませんでした。
このように、廃材チップは副資材として利用できます。ただし、質にばらつきがあります。オガクズよりも水分が低くて分解性が高いものもあれば、水分を吸いにくくて分解されにくいものもあります。どのような廃材を使ったか、どのような破砕処理をしたかで、粒径、形状、吸水性、分解性などが大きく違います。また、土砂が混入しているものもあります。
前のページにもどる