豚スラリーの簡便モミガラ堆肥調製法の管理方法
- 第一発酵槽に高さ1.5mほどの高さで平たくモミガラを堆積します。手前に20cmほど盛り上げた土手を作り、スラリーが流れ出さないようにします。
- 1日分のスラリーを、モミガラの上に流し込みます。スラリー1m3あたり15kg程度の米ぬかを、スラリーの上に薄く散布します。初めて堆積する時は、発酵槽の温度が低いので、米ぬかを多めに散布すると、温度が上がりやすくなります。
- 翌日に、排汁溜の排汁と、1日分のスラリーを、モミガラの上に流し込みます。散布した上に米ぬかを薄く散布します。
- 3を繰り返し、1週間分のスラリーを投入します。発酵温度が60℃を超えているか確認して、温度が上がっていないようであれば、発酵槽内をかく拌してください。
- 1週間分のスラリーを投入した翌日に、第一発酵槽から、第二発酵槽へ、かく拌しながら移します。 空になった第一発酵槽は、壁や床の温度が下がらないように、すぐに1と2の作業をしてください。
- 第二発酵槽には、3週間分を堆積し続けます。発酵温度が60℃を超えているか確認して、温度が上がっていないようであれば、発酵槽内でかく拌してください。
- 第二発酵槽に3週目を積み込んだ1週間後に、第三発酵槽に移します。ここで、60℃まで温度が上がれば、でき上がりです。ただし、この状態では、多少未熟な状態なので、堆肥舎に余裕があるならば、温度が下がるまで堆積発酵を続けた方がいいです。
- でき上がった堆肥は、そのまま置いておくと、水分が下がって表面が乾燥します。水に溶けやすいカリウムは、水分の移動とともに動くので、乾燥した部分は、カリウム濃度が低い堆肥になります。
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