過リン酸石灰の添加でアンモニア臭を減らす(注)
北海道立新得畜産試験場が行った試験では、過リン酸石灰を添加すると、堆肥化の際のアンモニアの揮散を押さえることができました。以下に従って、利用を検討してください。
- この方法の効果
- 堆肥化の時のアンモニア臭を低減します。
- 窒素とリン成分が多い、肥料効果の高い堆肥になります。
- 過リン酸石灰は発酵補助剤として認められているので、堆肥に混合しても特殊肥料として販売できます。
- 使用可能な条件
- 乳牛ふんは、リンの濃度が低く、アンモニアの揮散が多いので、適しています。
- 豚ふんや鶏ふんは、もともとリン濃度が高いので、あまり適していません。
- 堆肥化時にアンモニア以外の臭気が強い場合には効果ありません。
- 堆肥原料のかく拌装置(マニュアスプレッダーで代用可能)が必要です。
- この方法の注意点
- 副資材の必要量を減らす効果はありません。
- 過リン酸石灰には硫黄成分が入っています。混合した堆肥化原料を、発酵温度が上がらない状態で放置すると、硫化水素が発生して悪臭の原因となります。
- 窒素、リン、石灰の成分が多くなります。
- 添加量が多すぎると、発酵温度が上がらず、堆肥化が進まなくなります。
- 適した添加量を検討する必要があります。
- この方法のやり方
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