株式会社カルモア
中和・洗浄脱臭方式 薬剤洗浄法 (酸・アルカリ・消臭剤スクラバー洗浄方式)
空気環境事業本部営業部 村岡昌憲
〒104-0033 東京都中央区新川2-9-5
TEL:03-5540-5851 FAX:03-5540-5852
技術を参照できるURL:karumoa.co.jp/
お問い合わせ:s-business@karumoa.co.jp
(1)商品名,型式等の区分 | 酸・アルカリ・消臭剤スクラバー洗浄塔 |
(2)処理対象 | 鶏ふん発酵施設臭気 |
(3)処理風量 | 484m3/分 |
(4)施設概要 | ・鶏糞堆肥化施設から発生する悪臭を吸引ファンにて吸引し、酸・アルカリ・消臭剤スクラバーで洗浄・脱臭。 ・運転は24 時間×365 日。 ・堆肥化施設から放出される臭気は、堆肥が分解するときに発生する酸性・塩基性・中性物質を全て含む混合臭であり、その臭気成分の濃度と配合比が常々変化する。本装置はその変化に幅広く対応できる脱臭設備である。 |
(1)飼養畜種・飼養規模 | |||
@飼養畜種 | ブロイラー | ||
A飼養規模 | 1200 | 千羽 | |
Bふん尿量 | 100 | トン/日 | |
(2)畜舎構造 | ウインドレス鶏舎 | ||
(3)畜舎面積 | 20000 | m2 約1,800m2×12 棟=20,000m2 | |
(4)堆肥化、汚水処理施設の有無 | |||
@堆肥化処理施設 | あり | 原料処理量0.1 トン/日, 施設面積 2,300m2×2棟=4,600m2, 発酵槽面積1,000m2×2棟=2,000m2 | |
A汚水処理施設 | あり | (活性汚泥法),汚水処理量100m3/日、施設面積40m2 | |
(5)施設所在地 | 茨城県 |
(1)フローシート
(2)主機となる設備 | ||||
(3)施設設置年月日 | (現在、設計中、農場の事情により建設中止) | |||
(4)処理対象 | 鶏ふん発酵施設臭気 | |||
(5)施設のシステム構成 | 吸引ファンにより臭気をスクラバー洗浄塔へ導入。 1 塔目 :酸洗浄塔 = 「塩基性臭気の除去」,(接触率が低い多孔板式スクラバーのため2塔で対応予定) 2 塔目 :アルカリ+酸化剤洗浄塔 = 「酸性臭・硫黄系中性臭の除去」 3 塔目 :還元剤洗浄塔 = 「中性臭・アルデヒド類の除去」 |
|||
(6)付帯設備 | 該当しない。 | |||
(7)施設の特徴 | ||||
@ | 硫酸洗浄 : 塩基性臭気の除去,養鶏場から高濃度に排出されるアンモニアは、分子量が空気よりも軽く拡散しやすいため悪臭苦情の原因にはなりにくいが、2 塔目以降の脱臭効率を落としてしまうので最初に除去しなければならない。 またアンモニアとともに、トリメチルアミンの除去も不可欠なため、除去効率の良い酸洗浄を行う。 |
|||
A | アルカリ+酸化剤洗浄 : 硫黄系中性臭気及び酸性臭の除去,硫黄系中性臭気及び酸性臭を除去するとともに、周辺に漂い苦情原因の一つと考えられる低級脂肪酸を除去する。 | |||
B | 還元剤洗浄 : アルデヒド類、中性臭気の除去 アルデヒド類に特化した消臭剤マイクロゲルS−ALにてアルデヒド類及び中性臭気の除去を行う。アルデヒド類は排出された後空気中を漂っているうちに、さらに臭気苦情を起こしやすい低級脂肪酸類へと酸化されるため確実に除去しておくことが不可欠。 アルデヒド類の除去は一般的に難しく、活性炭はアルデヒドが苦手とする臭気であり、一般的に使用される亜硫酸ソーダ(重亜硫酸ソーダ)は扱いが難しく反応効率も悪い。 |
|||
C | 弊社のマイクロゲル消臭剤であるS−ALは、安全性も高くて扱いやすい上、反応効率もよい。 | |||
(8)処理能力 | ||||
@ | 計画処理風量 | 484m3/分 | ||
A | 計画運転時間 | 24時間/日 | ||
(9)処理性能 | ||||
@ | 脱臭排ガス処理目標 | 性能保証値 :処理ガス臭気指数32 以下(排出口) | ||
(10)施設設置面積 | 130u(脱臭施設のみ) |
(1)施設の稼動実績 | ||||
@実稼動処理風量 | 484 | m3/分 | ||
A稼動時間 | 24 | 時間/日 | ||
B年間稼動日数 | 365 | 日/年 | ||
(2)施設の運転にかかわる日常作業量 | ||||
@常勤者 延べ時間 | 延べ | 2 | 時間/週 | (1 人×1 時間/日×2 日/週) |
A非常勤者 延べ時間 | 延べ | 0 | 時間/週 | |
(3)残渣の発生量とその処理 | トン/年 | 酸、アルカリ廃液は中和後放流。 消臭剤廃液はそのまま放流。 |
(1)処理施設の建設費 (土木建築、設備機器) |
備考 | ||
施設建設費 | 35,000 | 千円 | |
(2)年間処理経費 | |||
@施設の減価償却費 | 2,078 | 千円/年 | (土木建築20年、設備15年耐用) |
A維持管理費の合計 | 68,450 | 千円/年 | (電力,薬品,消耗,分析費) |
B年償却費と維持管理費の合計 | 70,528 | 千円/年 | |
C製品販売収入 | 0 | 千円/年 | |
D年間処理経費合計 | 70,528 | 千円/年 | (年償却費+維持管理費-販売収入) |
(3)処理経費原単位等 | |||
@ふん尿処理量1トン当たり | 1,932 | 円/トン | |
A飼養家畜頭羽数当たり | 59 | 千円/千羽・年 | |
B出荷豚1頭当たり |
(1) | 特になし |
畜種 | 飼養規模 | 施設所在地 | 設置年度 | 備考 | |
(1) | 実績該当 なし |
(1)適用可能畜種 | 全畜種 | 乳用牛、肉用牛、豚、採卵鶏、ブロイラー、すべての畜種の畜舎、堆肥舎等から発生する臭気に対応可能(臭気により、維持費等変化)。 |
(2)畜産以外の適用可能原材料等 |
@ | 基本的には酸、アルカリ、および薬液による化学的脱臭法で、さらに還元剤によりアルデヒド類や中性物質の除去をはかる施設であり、薬液の調整を適切に行えば所期の性能が期待できる |
A | 廃液の処理が必要である。 |
B | 洗浄塔方式のため比較的コンパクトな施設である。 |
C | 維持管理作業は容易であるが、酸、アルカリ、薬液の取り扱い、保管、管理には細心の注意が必要である。 |
D | 施設費、管理費とも比較的高い。廃液の処理が必要な場合、管理費はさらに高くなる。還元剤の交換頻度が不明である。 |
評価年月日 |
![]() コンポスト工場外観 約2300m2×2棟 |
![]() 既設の多孔板式スクラバー×2塔。 アンモニア・トリメチルアミンを除去するため 最初に硫酸で洗浄する。 接触率が不足するため、 2塔とも硫酸洗浄塔で使用予定。 |
|
![]() 2塔式スクラバーテスト装置(20m3/min) コンポスト工場建家内から 臭気を引き込み、テストを実施 |
![]() 参考写真: 50m3/min用 カルモアスクラバー |