固液分離技術の事例紹介と評価

[ 固液分離機 ]

1. 固液分離機の概要(企業からの情報に基づき作成したものである)

企業名

株式会社モリプラント

分離機の機種

スクリュープレス

使用区分

汚水用及び汚泥用

問い合わせ先・担当者

九州支店技術営業部 原口策真
本   社 〒545-0011 大阪市阿倍野区昭和町2-3-3
TEL:06-6627-2381 FAX:06-6627-2385
技術を参照できるURL:http://www.moriplant.co.jp/
お問い合わせ:ホームページから

九州支店 〒899-5215 鹿児島県姶良郡加治木町本町171
TEL:0995-63-9393 FAX:0995-63-9394

概略フローと構造

分離機の特徴

  1. 無薬注搾汁処理が目的の「ドライエース」と凝集分離が目的の「クリアエース」がある。
  2. コンパクトで構造がシンプルなので、専門技術・特殊工具が無くても簡単に分解ができる。
  3. 水分90% 以上の流動性の汚水であれば固液分離が可能であり、搾汁した固形物の水分は75% 前後。
  4. 材質はモーター以外すべてステンレス製で、スクリューは耐摩耗性の向上のため表面を特殊加工している。
  5. 畜舎汚水及び余剰汚泥など性状の異なる汚水でも固液分離が可能。汚水ポンプと連動して自動運転が可能。
  6. 脱水ケーキは含水率が低くパラパラした米粒状で悪臭が少なく容易に堆肥化できる。

設備の主な仕様と性能

(無薬注固液分離用)
型 式 動 力 処理能力 分離固形物水分 分離液固形物 mg/L 価 格
ME-150DA 1.5kW 3 m3 /hr 60 〜 70% 5,000 〜 50,000 300 万
ME-200DA 2.2kW 8 m3 /hr 60 〜 70% 5,000 〜 50,000 350 万
ME-250DA 3.7kW 10 m3 /hr 60 〜 70% 5,000 〜 50,000 450 万

(薬注固液分離用)(※分離固形物水分: 畜産汚泥60 〜 80%、余剰汚泥78 〜85%)
型 式 動 力 処理能力 分離固形物水分 ※ 分離液固形物 mg/L 価 格
ME-150CA 0.2kW 10 kgDS/hr 60 〜 85% 100 〜 500 300 万
ME-200CA 0.4kW 20 kgDS/hr 60 〜 85% 100 〜 500 350 万
ME-250CA 0.4kW 30 kgDS/hr 60 〜 85% 100 〜 500 450 万

導入実績等

  1. 養豚汚水の分離12 件
  2. 乳牛舎汚水の分離5 件
  3. メタン発酵処理1 件

導入に当たっての適応性と留意点

  1. 水分が90% 以下の場合分離効率が低下するので、水分90% 以上の固液分離機への導入が望ましい。
  2. 砂等の異物が混入すると故障の原因になるので、これらを極力避けることが望ましい。

2. 評価結果(評価委員会による評価結果)

総合評価

  1. ふん尿汚水と汚泥の固液分離に兼用できる機種である。
  2. 無薬注で分離液水分99.5%の性能が得られるかは、テストによる確認が必要である。
  3. 価格は普通である。

評価チャート

評価年月日