固液分離技術の事例紹介と評価

[ 固液分離機 ]

1. 固液分離機の概要(企業からの情報に基づき作成したものである)

企業名

イクナム研設株式会社

分離機の機種

スクリュープレス

使用区分

汚水用及び汚泥用

問い合わせ先・担当者

営業 福井賢司
TEL:0532-46-7316 FAX:0532-48-5612
お問い合わせ:ikunamu@f5.dion.ne.jp

概略フローと構造

分離機の特徴

  1. 水分90%以上の流動性の汚水であれば固液分離が可能。
  2. 搾汁した固形物の水分は約83%程度である。
  3. 自動運転が可能。
  4. 要部は全てステンレス製、主要動力部は超低回転の為、故障が極小。
  5. 洗浄水が特に少ないタイプの為、水量増による浄化槽への負担が少ない。
  6. 故障が極端に少ない。

設備の主な仕様と性能

型 式 動 力 処理能力 分離固形物水分 分離液固形物 mg/L 価 格
YS U−1 0.24kw 0.8 〜 1.5 m3 76 〜 90% 5,000 〜 55,000 770 万円
YS U−2 0.44kw 1.5 〜 3.0 m3 1,050 万円
YS V−1 0.44kw 2.0 〜 4.0 m3 1,350 万円
YS V−2 0.79kw 4.0 〜 8.0 m3 1,800 万円

導入実績等

  1. 豚舎汚水の浄化槽の汚泥処理  22 件
  2. 搾牛舎汚水の浄化槽の汚泥処理 2 件

導入に当たっての適応性と留意点

  1. 水分が95%以下の水分では分離効率が低下するので、水分が95%以上の処理施設への導入が望ましい。
  2. 余剰汚泥の処理は適正な凝集剤の選定が必要である。

2. 評価結果(評価委員会による評価結果)

総合評価

  1. ふん尿汚水と汚泥の兼用分離機である。
  2. 設備の性能で分離固形物水分と分離液水分の性能に幅があるため、現場での分離テストにより確認する必要がある。
  3. 処理能力に対して分離機の価格が高いが、分離機が占める設備費の確認が必要である。

評価チャート

評価年月日