固液分離技術の事例紹介と評価

[ 固液分離機 ]

1. 固液分離機の概要(企業からの情報に基づき作成したものである)

企業名

ジャステック株式会社

分離機の機種

多板波動方式(トンパラフイルター)

使用区分

汚水用

問い合わせ先・担当者

土井康太郎
〒227-0062 横浜市青葉区青葉台1-15-30 ミトミビル2F
TEL:045-988-0120 FAX:045-988-0121
技術を参照できるURL:http://www.justec.org/
お問い合わせ:ホームページから

概略フローと構造


トンパラフイルター構造断面図

分離機の特徴(汚水及び汚泥用)

  1. 洗浄水及びブラシ類を用いなくても、連続的に固液分離することができる。
  2. 豚毛・ワラなどの繊維質が混入しても連続的に固液分離することができる。
  3. 原料の水分が95%以上の流動性のある汚水であれば固液分離ができる。
  4. 搾汁した固形物の含水率は75 ± 3%程度である。
  5. 汚水ポンプ作動範囲の水分であれば連動により自動運転が可能である。
  6. 目詰まり清掃は一切必要とせず、メンテナンスに人手が掛からない。
  7. 目詰まりが起こることなく、安定した固液分離性能が得られる。


設備の主な仕様と性能
(汚水用)
型 式 動 力 処理能力 分離固形物水分 分離液固形物 mg/L 価 格
TP-1G 0.2KW 1 〜 4 m3/hr 75 ± 3% 5,000 〜 55,000 195 万円
TP-2G 0.2KW 2 〜 6 m3/hr 75 ± 3% 5,000 〜 55,000 270 万円
TP-400L 0.4KW 3 〜 8 m3/hr 75 ± 3% 5,000 〜 55,000 390 万円
TP-600L 0.4KW 5 〜10m3/hr 75 ± 3% 5,000 〜 55,000 490 万円

※原水の濃度は1〜5%程度とする。

導入実績等

  1. 豚舎原水110台、パーラ舎排水5台、集落排水2台

導入に当たっての適応性と留意点

  1. 原水の濃度がバラツクと除去率が安定しにくい為、原水槽を攪拌することが適切である。

2. 評価結果(評価委員会による評価結果)

総合評価

  1. ふん尿汚水の分離機である。
  2. SS 回収率20%の分離性能は高くないが、機械がシンプルで取り扱いやすい。
  3. 処理能力から見て安価である。

評価チャート

注) 本製品は当初TP-1G、2G、3Gシリーズであったが、適用範囲を広げるためラインナップしたTP-400L、600Lについても掲載している。なお、総合評価、評価チャートは当初のTP-1G〜3Gに対する評価である。

評価年月日      2008/4/3