固液分離技術の事例紹介と評価

[ 固液分離機 ]

1. 固液分離機の概要(企業からの情報に基づき作成したものである)

企業名

新興商事株式会社

分離機の機種

ローラープレス(ロンメルろ布式脱水機)

使用区分

余剰汚泥用

問い合わせ先・担当者

営業 堀田敦史・森 武夫
TEL:0532-61-8413 FAX:0532-61-8412
お問い合わせ:shinko-h@mx2.tees.ne.jp ,shinko@mx2.tees.ne.jp

概略フローと構造

分離機の特徴

  1. ろ布の目詰まり減少が従来のろ布式脱水機に比べ非常に少ない。
  2. 構造がシンプルで維持管理が容易である。
  3. 畜産浄化施設から発生する余剰汚泥に対応できる。
  4. 使用電力が少く省力運転ができる。
  5. 機械の運転騒音、振動が少ない。
  6. 重力ろ過と多段ローラーによる脱水のため脱水残渣の含水率が少なく後処理がし易い。
  7. 洗浄水に処理水を使用することもできるので処理水量を増やす事がない。
  8. 脱水残渣の含水率がろ布脱水では低い(75%〜85%)
  9. シャワーリングノズル自動洗浄式になっている。
  10. 使用するろ布は洗浄し易い。

設備の主な仕様と性能

(二重ろ布式)                                 汚水濃度1%時
型 式 動力 処理能力 分離固形物水分 分離液固形物 価 格 記 事
LDX51 型 1.2 2.5 〜 5.0 m3 /hr 75 〜 85% 1,000 mg/L 以下 13,000,000 SS 製
LDX100 型 1.4 5.0 〜 100 m3 /hr 75 〜 85% 16,500,000
LDX150 型 2.1 7.5 〜 150 m3 /hr 75 〜 85% 19,500,000
LDX200 型 4 100 〜 200 m3 /hr 75 〜 85% 22,000,000


(二重ろ布式)                                汚水濃度1%時
型 式 動力 処理能力 分離固形物水分 分離液固形物 価 格 記 事
LD1300 型 2.1 1.0 〜 1.5 m3 /hr 75 〜 85% 1,000 mg/L 以下 13,000,000 SS 製
LD2000 型 2.1 1.5 〜 2.5 m3 /hr 75 〜 85% 16,500,000
LD4000 型 3.5 3.0 〜 5.0 m3 /hr 75 〜 85% 19,500,000
LD6000 型 3.5 5.0 〜 7.0 m3 /hr 75 〜 85% 22,000,000


(二重ろ布式)                                汚水濃度1%時
型 式 動力 処理能力 分離固形物水分 分離液固形物 価 格 記 事
LDC-3U 型 1.4 300 〜 400 L/hr 75 〜 85% 1,000 mg/L 以下 13,000,000 SS 製
LDC-6U 型 1.9 600 〜 700 L/hr 75 〜 85% 16,500,000
LDC-8U 型 1.9 800 〜 900 L/hr 75 〜 85% 19,500,000

導入実績等

  1. 豚舎排水 60 台
  2. 搾乳排水 10 台
  3. その他排 10 台

導入に当たっての適応性と留意点

  1. 凝集剤の選定により脱水能力に大きな能力差が出るので必ずメーカー指導で行うこと。
  2. 脱水残渣の処理方針を明確にした上で脱水機の選定依頼があれば合理的な使用機械の選定をする。

2. 評価結果(評価委員会による評価結果)

総合評価

  1. 余剰汚泥の専用分離機(脱水機)である。
  2. 分離性能に幅があるので、凝集剤の種類、添加量等を現場でのテストにより性能を把握する必要がある。
  3. 処理能力から見て分離機の価格が高いので、分離機が占める設備費の確認が必要である。

評価チャート

評価年月日