固液分離技術の事例紹介と評価

[ 固液分離機 ]

1. 固液分離機の概要(企業からの情報に基づき作成したものである)

企業名

株式会社 戸上電機製作所

分離機の機種

ベルトスクリーン

使用区分

汚水用及び汚泥用

問い合わせ先・担当者

環境事業部 石田稔
〒840-0802 佐賀市大財北町1番1号
TEL:0952-25-4135 FAX:0952-24-9409
技術を参照できるURL:http://www.togami-elec.co.jp
お問い合わせ:info@togami-elec.co.jp 

概略フローと構造

分離機の特徴

(汚水用)

  1. 原料の水分が95%以上の流動性のある汚水であれば固液分離ができる。
  2. 搾汁した固形物の含水率は75 〜 80%程度である。

(汚泥用)

  1. 原料の水分が95%以上の流動性のある汚水であれば固液分離ができる。
  2. 搾汁した固形物の含水率は80 〜 85%程度である。

(共通)

  1. 汚水ポンプ作動範囲の水分であれば連動により自動運転が可能である。
  2. ろ布の蛇行修正はパワーシリンダによるため、装置がコンパクトである。
  3. ろ布はモノフィラメントのため目詰まりが少ない。
  4. 畜舎のふん尿混合汚水の固液分離能に優れている。

設備の主な仕様と性能

型 式 分 類 対象 動力 処理能力 分離固形物水分 分離液固形物 mg/L 価 格
EBS-10A- T 固液分離機 汚水 0.6 kW 3 〜 8 m 3/Hr 約77% 30,000 以下 310 万円
EBS-20A- T 固液分離機 汚水 0.6 kW 8 〜 25 m 3/Hr 約77% 30,000 以下 380 万円
EBS-20A- U 脱水機 汚泥 1.5 kW 12 〜 48kgDS/Hr 約85% 30,000 以下 700 万円
EBS-40A- U 脱水機 汚泥 2.6 kW 32 〜 68kgDS/Hr 約85% 30,000 以下 1300 万円

導入実績等

  1. 乳牛舎汚水の分離6 件
  2. 豚舎汚水の分離7 件

導入に当たっての適応性と留意点

  1. 原水の含水率が高すぎたり低すぎたりすると分離性能が低下する恐れがあるので調査が必要。
  2. 脱水機をふん尿混合汚水の前処理に使用する際、適正な凝集剤の選定が必要。

2. 評価結果(評価委員会による評価結果)

総合評価

  1. ふん尿汚水と汚泥の併用分離機であり、分離機の仕様の中で固液分離機は畜舎汚水を分離する性能で、脱水機は凝集剤を用いた条件で主に汚泥を分離する性能を示している。
  2. 分離性能および価格的にも普通程度である。

評価チャート

評価年月日