固液分離技術の事例紹介と評価

[ 固液分離機 ]

1. 固液分離機の概要(企業からの情報に基づき作成したものである)

企業名

成田工機株式会社・九州化工株式会社

分離機の機種

振動スクリーン(クリーンフィルタ)

使用区分

汚水処理の前処理(畜舎汚水)

問い合わせ先・担当者

成田工機株式会社
TEL:03-3608-2306 FAX:03-3608-5284
技術を参照できるURL:http://www.naritakoki.co.jp
お問い合わせ:clean@naritakoki.co.jp

九州化工株式会社 環境事業部・芹田 智
TEL:0994-42-4121 FAX:0994-42-4123
お問い合わせ:kyuka-ca@ceresu.ocn.ne.jp

概略フローと構造

分離機の特徴

  1. 原水SS 濃度約30,000mg/l 以下の流入汚水を0.5mmφのパンチングメタルによるフィルターの振動で目詰まりなしに固液分離する。
  2. 分離した固形物は一般的にコンポスト原料に移される。
    (自然な水切りによりパサパサの状態)
  3. 汚水水中ポンプと連動して24Hr 連動自動運転処理。
  4. 耐久性は全SUS304 製なので10 年±数年が普通。
  5. 畜舎汚水及び各種産業排水や製造行程迄、幅広く利用できる。
  6. 納入実績4,500 台以上。高性能微細固液分離機。

設備の主な仕様と性能

型 式 本体動力 処理能力 パンチングメタル
目幅m/m φ
原水SS例 乾物(固形物)回収率
(推定値)
本体価格
NCFL-05 0.5kw 1 〜 2t/H 0.5 15,000mg/l 40%〜 65% 288 万
NCFL-1 0.5kw 2 〜 5t/H 0.5 15,000mg/l 342 万
NCFL-2 0.5kw 5 〜 10t/H 0.5 15,000mg/l 396 万
NCFL-4 1.7kw 20 〜 30t/H 0.5 〜 0.7 15,000mg/l 665 万

導入実績等

  1. 養豚畜舎汚水の固液分離 200 件

導入に当たっての適応性と留意点

  1. 養豚排水原水の微細固液分離機。
  2. 原水は水中ポンプで液送出来る液体を対象とする。
  3. SS 濃度が高濃度の場合は処理量が減少するので仕様の変更が必要となる。

2. 評価結果(評価委員会による評価結果)

総合評価

  1. ふん尿汚水の分離機であり、実績も多い。分離性能は目幅0.5mm で乾物回収率45%以上の数値は高く、現場での分離テストによる確認が必要である。
  2. 分離機の価格は処理量から見て普通である。

評価チャート

評価年月日