病原菌等の死滅時間 |
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家畜の飼育は、衛生的に管理されていますが、サルモネラ菌等の病原性微生物は、自然界に広く生息しているものですから、家畜ふん尿にも、そうした病原菌が含まれていることがあります。堆肥に、そうした病原菌が含まれていると、地域環境や土壌、作物が汚染される危険性があるため、検出されてはなりません。
全国から収集した645の畜ふん堆肥を調査した結果、腸管出血性大腸菌O157は全く検出されませんでしたが、1.2%の堆肥からサルモネラが検出されました。ほとんどの堆肥は安全ですが、不適切な堆肥化の危険性が示されました。→報告の要旨を見る
堆肥化処理では、好気性発酵によって、通常60℃以上の温度が1週間以上持続します。堆積発酵では、堆積物全体がその温度になるわけではないので、少なくとも3回の切り返しをして、その都度60℃以上に温度を上げる必要があります。この処理条件を守っている限り、病原性微生物が検出されることはなく、安全な堆肥になります。
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