堆肥生産についての基礎知識
堆肥化処理の基本
良質堆肥の生産条件
発酵堆肥化の処理条件
栄養源
適正な水分(容積重)
空気
微生物
温度
堆肥化期間
ふんと副資材の混合割合
○水分を指標にする
水分調整は畜種により異なる
水分調整の計算方法
家畜ふんと尿の分離を高めると副資材を少なくすることが出来る
原料水分が異なる場合のオガクズの必要量(牛ふんの場合)
仕込み堆肥の水分は製品堆肥の水分に影響する
水分調整に必要な副資材の必要量の求め方
○容積重を指標にする
容積重は実用的な指標
容積重の求め方
適正な容積重を求める
○副資材のコストを考える
オガクズなど副資材の購入費の検討
固液分離機の利用
戻し堆肥の利点と注意点
空気を送る方法
無通気型堆積発酵法
通気型堆積発酵法
開放型機械撹拌発酵法
密閉型発酵方法
送風管理の留意点
通気量は少なくても多すぎてもよくない
堆肥化処理に伴う送風量と電気料の検証
送風機と配管の設置
通気装置の保守管理と点検
冬季の発酵促進対策
冬季の発酵促進対策
堆肥化処理の目的とメリット
家畜ふんの汚物感を無くし、衛生的で取り扱い易くする
取り扱い易い水分にする
水分の簡易推定法
作物に害を与えない有効な土壌改良材や有機質肥料にする
有機性資源のリサイクルによって資源循環型社会に貢献する
安全で衛生的な有機肥料にする
高温発酵により雑草の種子が死滅する
堆肥化処理とは
好気性発酵を行うこと
臭い成分の消失と水分を蒸発させる
安全で衛生的な堆肥に仕上げる
一次発酵と二次発酵
堆肥の品質条件と利用目的
使い易い堆肥とは
堆肥の品質と条件
高濃度の重金属を含んでいる堆肥はダメです
堆肥の品質推奨基準(全国農業協同組合中央会 1993)
良質堆肥の見分け方
堆肥の腐熟度とはなにか
腐熟度をどのようにして判定するか
酸素消費量で堆肥の腐熟度を数値化する方法
堆肥の温度変化で腐熟度を判断する方法
発芽率で腐熟度を判断する方法
ミミズの活動で腐熟度を判断する方法
堆肥の色や形状、臭いなどから腐熟度を判断する方法
良い堆肥を作るための手順
畜舎からのふん尿の取出し
ふん尿に余計な水が入らないようにする
可能な限り新鮮な間に堆肥化をスタートさせる
副資材の選択
副資材と呼ばれるオガクズやモミガラも大事な堆肥原料
副資材によって堆肥化期間が変わる
いろいろな副資材
原料の前処理
副資材や戻し堆肥の混合割合
混合の程度は重要です
発酵管理
温度計測は発酵管理の有効な手段です
1〜2日で温度は上昇する
発酵は均一には進まない
堆積しても温度が上がらないようならば、混合比か混合方法を変える必要がある
副資材の量が不足しているとき
強制通気
通気は、分解速度を上げる処理
発酵を最適にする通気量は強制通気でないと得られない
過剰な強制通気はとっても損
通気は、堆積から熱と水を運び出すことでも分解を促す
堆積物の中を通気するには抵抗に打ち勝たなければできない
堆積をうまく空気が通り抜けるようにしなければ無駄になってしまう
強制通気しても切り返しは大切
強制通気の効果は最初の2週間程度が顕著
二次発酵での通気管理
発酵中の水分管理
途中で水分不足になることがある
水分補給の必要性は、環境にも影響される
結露水が堆積物に戻るような施設はトラブルの元です
二次発酵
緩やかな分解でも、切り返しは必要です
緩やかな分解の進行も温度などで適宜モニターすること
仕上げ
粒度、水分などを調製する
堆肥の塊は根菜類によくない
流通条件によっては、袋詰めも有効
大量に扱うときは、フレコンが便利です
ペレット化すると散布と流通が容易になります
いろいろな副資材
いろいろな副資材を使う時の注意点
副資材選定のポイント
オガクズ・木屑
ワラ類
モミガラ
剪定屑
キノコ廃培地
コーヒー粕
茶粕
果汁粕
ビール粕
特別な堆肥化方法
廃食油で堆肥化の温度を上げることができる
副資材の量が不足しているとき
戻し堆肥だけで堆肥化できる
→
戻し堆肥の利点と注意点
堆肥の散布
大量に施用するときには散布機が欠かせません
堆肥散布機の走行形態による分類
堆肥を散布する部分の種類
堆肥の散布方式の選択
融合堆肥化技術
融合堆肥化技術とは
融合堆肥製造に使われる資材
融合堆肥による成分の調整技術
融合堆肥における資材組み合わせの考え方
融合堆肥においても堆肥化が良好に進む組み合わせは重要
融合堆肥では作物に適した組み合わせがポイント
融合堆肥の例
食品廃棄物と家畜ふんの融合
街路樹剪定屑と家畜ふんの融合
汚泥類と家畜ふんの融合
無機資材と家畜ふんの融合