ワラ類は堆肥の原料として古くから使われていますが、水分調節にも役立ち、副資材としても利用価値が高いものです。
副資材としての重要な条件は含水率と炭素率(C/N比)です。乾燥したワラ類の含水率は10%程度であり、炭素率は稲ワラ70程度、麦ワラ100以上です。このため家畜分と混合すれば水分調節と炭素源の補給の効果が得られます。
成分例を表に示した。稲ワラや麦ワラの成分組成は、品種、栽培条件の違いによって変動し、寒地で生産された稲ワラの窒素、リン酸、カリなどは、西南暖地で生産されたものよりも高い傾向にありますが、副資材としての特性にはほとんど影響ありません。
種 類 | 水分 | 炭素 | 窒素 | 炭素率 | リン酸 | カリ |
稲 わ ら | 10 | 34.2 | 0.44 | 78 | 0.15 | 1.69 |
オオムギ | 10 | 40.7 | 0.41 | 99 | 0.19 | 1.96 |
コ ム ギ | 10 | 37.1 | 0.29 | 128 | 0.16 | 1.58 |
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