水分が80%を超しているような家畜ふんは、通気性が悪いために、微生物に酸素が行き渡らず、発酵がうまく進みません。通気性を良くするためには、牛ふんならば水分が70%、豚ふんと鶏ふんならば60%程度までになるように、副資材や戻し堆肥を加えてやったり、乾燥させたりする必要があります。
逆に、水分が30%以下になると微生物の活動が停止してしまいます。鶏ふんは、もともと水分が低い場合がありますし、開放型の堆肥舎では、夏場に乾燥してしまうことがありますので、そのような場合は、水を散布して調整します。
→途中で水分不足になることがある
水分の多いふんに、副資材を混ぜて水分を60%や70%に下げろと言われても、水分がいくらあるかなんて、長年堆肥を扱っているような人でない限り、なかなか分からないものです。そこで、容積重を目安にすることで、いつでも良好な混合割合に管理することができます。
→容積重は実用的な指標
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