適量の副資材が確保されていても、混合が不適切だと、発酵しにくかったり、分解にムラができたりします。
写真の例では、30秒ではふんの表面に副資材をまぶした状態が多く混合が不十分です。3分ほどで、ようやく適度な混合状態になります。しかし、これ以上かく拌を続けると、全体的に練り物状になって空隙ができにくくなり、堆肥化に不適当なものになります。このように、混合は不足しても、やりすぎても良くありません。混合のやり方次第で、発酵温度の上がり方や、副資材の必要量が変わります。
下記の図のように、ふんと副資材を交互に積んだだけで堆積発酵させている例もありますが、発酵の進み具合にムラができますし、副資材をムダに多く必要になるので、奨められません。また、開放型の自動かく拌装置に、混合せずにふん尿と副資材を投入して、自動かく拌で混合させている例もありますが、最初の数日分は発酵が始まらず、その分だけ高価な装置の性能が発揮できないことになります。
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