堆肥化処理において、空気が存在する好気性の発酵をしていれば有機物の分解によってエネルギ−が発生し、堆積層の温度は次第に上昇していきます。堆肥化原料の中で易分解性有機物が多いと、発酵温度の上昇が大きく、その温度は長く持続することになります。また、分解速度の遅い有機物が多い場合は温度の上昇は鈍いことになります。さらに、温度は堆積規模にも関係し、あまり小さい規模の堆積では温度が上がりません。
堆肥化処理の目的には、家畜ふんに含まれる病原菌や雑草の種子を死滅させ、安全な堆肥を生産することにあります。この目的を達成するためには、堆肥化層全体が60℃以上の温度に達し、しかも2日間以上その温度を持続することが必要です。
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