堆肥化処理では、オガクズなどの水分調整材の購入費が大きな負担になります。例えば、乳牛では、戻し堆肥を利用したとしても、1頭1日あたり8kg程度のオガクズが必要になります。このとき、オガクズの購入代金が、1,000円/tならば、7.8円ですみますが、3,000円/tならば23.4円、5,000円/tならば39円も、1頭1日あたりにかかってしまいます。
副資材の購入費が1,000円/t程度であれば、処理経費全体に占める費用が小さくてすみますが、3,000円/tを超えると大きな負担になってきます。このような場合は、ふんの一部をハウス乾燥処理して水分を少なくしたり、固液分離器を導入したりなどによって、全体の処理コスト低減化を検討する必要があります。
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