強制通気しても切り返しは大切

 堆積を続けていると、重みで空隙がつぶれて通気抵抗が大きくなって、通気されにくくなります。切り返しは、空隙を大きくします。

 どんなに均一に堆積しても、堆積物全体に均一に通気されることはありません。通気が多い部分は、他よりも乾燥が進むので、堆積したままにすると、さらに空気が抜けやすくなっていきます。こうして、わずかな通気のムラでも、次第に大きなものになっていくため、堆肥化の進行にもムラができます。また、堆積物の表面や側壁付近では、結露して他の部分よりも水分が高くなることもあります。切り返しは、堆積物全体を均一に堆肥化する効果があります。

 堆肥全体が60℃以上を経験することは、良質な堆肥の条件の1つです。強制通気しても、堆積物全体を60℃以上にすることは難しいので、少なくとも数回の切り返しが必要です。→堆肥化の温度



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