堆肥の色や形状、臭いなどから腐熟度を判断する方法

 表に示したように、それぞれの項目に点数を配分して、その合計点によって腐熟度を評価する方法です。現場で簡単にできる点が優れていますが、判断する人の主観が入りやすい項目があるので、熟練を要する方法です。

項目 評価基準
@ 黄色〜黄褐色(2)、褐色(5)、黒褐色〜黒色(10)
A 臭気 強いふん尿臭(2)、弱いふん尿臭(5)、堆肥臭(10)
B 水分 堆肥水分70%(2)、60%(5)、50%(10)
C 温度 50℃以下(2)、50〜60℃(10)、60〜70℃(15)、70℃以上(20)
D 堆積期間 家畜ふんだけ 20日以内(2)、20日〜2ヶ月以内(10)、2ヶ月以上(20)
作物残渣等との混合物 20日以内(2)、20日〜3ヶ月以内(10)、3ヶ月以上(20)
木質物との混合物 20日以内(2)、20日〜6ヶ月以内(10)、6ヶ月以上(20)
E 切り替し回数 堆積発酵2回以下(2)、3〜6回(5)、7回以上(10)
機械撹拌方式(10)
F 強制通気 なし(2)、あり(10)

この方法で熟度を出してみよう


 この合計が81点以上であれば完熟とみなします。30点以下では未熟堆肥であり,さらに追熟させて81点以上になるように処理する必要があります。31〜80点の範囲は中熟と評価し、さらに完熟を目指す必要があります。

 各項目を評価する際は、以下の点を留意しながら行ってください。






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