水分調整は畜種により異なる

 発酵堆肥化処理は、高温性の好気性細菌等による有機物の分解活動であり、この好気性菌が活発に活動する環境条件を整えることが重要です。その最も重要な点が堆肥仕込み時の水分で、水分が多いと堆積中で空気の流れが悪く嫌気状態になり、逆に水分が低いと微生物活動が抑制されることになります。

 通常この適正水分は65%程度と言われていますが、畜種によって異なります。豚ふんや鶏ふんは、粘性が高いため、水分を60%程度に低くしないと通気性が悪くなります。牛ふんでは、水分調整材にオガクズを使用した場合、水分72%程度でも良好な通気性を確保することができます。



前のページにもどる


「堆肥生産についての基礎知識」にもどる
「畜産農家のための堆肥生産サポートシステム」のトップページにもどる