送風機と配管の設置
- 送風機は、静圧200mm水柱圧(約2,000Pa)程度のタ−ボファンを採用します。
- 送風抵抗を少なくするため、送風機はできるだけ発酵槽の近くに設置し、管路を短くします。また、管路の径を送風機の吐出口と同じ程度に太くします。
- 管路の途中のバルブや曲がり部分をできるだけ少なくします。もし、曲がり部分を作る時は、できるだけ曲がり径を大きくします。
- 配管の分岐が集合する管(集合管)は、末端の管の断面積の合計よりも太くすることで、発酵槽全体に均等に通気できる構造にします。
- 吹出口は、壁よりも50cm以上はなれたところで、堆積した高さが一定になっているところに配置します。壁の近くや、堆積した時の高さが外に向かって傾斜しているところに吹出口が1つでもあると、そこから多くの空気が抜けてしまい、他に行かなくなるためです。
- 通気口は、管を輪切りに下方向から見て、時計の短針が2時45分〜3時40分と8時20分〜9時15分に指す位置の間に、直径8mm程度の口径で、50cm間隔で左右交互に開けます。
- 通気口の配管は、破損を防ぐため、コンクリート床に配管口径の3倍程度の溝をもうけ、床面よりも下になるようにします。堆積型発酵法の場合は、ローダーが通れるように、配管の周囲に砂や砂利などの圧密されにくい材料を敷き詰めます。開放型機械撹拌発酵法の場合は、通気性を確保するために、オガクズや籾殻等の通気性のよい材料を敷き詰めます。
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