廃食油で堆肥化の温度を上げることができる
大阪府立食とみどりの総合技術センタ−が行った試験によると、鶏ふん、牛ふん、馬ふんで、廃食油を混合すると、堆肥の温度が高い期間が長くなりました。
図1 廃食用油添加鶏ふんの発酵過程における温度変化
図2 廃食用油添加牛ふんの発酵過程における温度変化
図3 廃食用油添加馬ふんの発酵過程における温度変化
牛ふんに廃食油を10%添加したものでも、4週間の堆肥化でほとんど分解されました。
図5 牛ふん発酵過程における廃食用油の消長
なお、廃食油は、通気性改善の効果がないので、オガクズ等で適切な容積重に調整した上で利用してください。また、食用油には、肥満防止のために分解されにくいタイプがあります。このような油の場合は、微生物が分解できないために、堆肥化温度を上げる効果がでない可能性があるので、注意してください
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