堆積物に空気を流そうとすると、抵抗がかかります。図の圧力計が示している値を床下静圧(もしくは静圧)と呼んでいます。床下静圧は、大量に空気を送ろうとするほど、通そうとする堆積物が厚いほど、そして、堆積物の空隙が小さい(容積重が重い)ほど大きくなります。
送風機が消費する電力は、この抵抗に打ち勝つための動力ということもできます。
同じ送風機で送っていても、床下静圧が高いほど、堆積物を通り抜ける空気の量が少なくなります。堆積の高さを変えたり、副資材の質や量を変えたりしたときに、発酵がうまく行かなくなった時は、床下静圧が以前よりも大きく変化していないかを確認してください。
値が大きく上昇しているなら、堆積を低くしたり、前処理の容積重を低くします。逆ならば、これらの逆のことをすれば、良好な状態に復帰できる可能性があります。
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