食品廃棄物と家畜ふんの融合

 家畜ふんと地域から排出される生ごみを混合した融合堆肥の事例はいろいろありますが、ここでは山形県立川町の事例を紹介します。

 昭和63年に設立された立川町堆肥生産センター(写真)では、日量、牛ふん(肉牛)3.5t、生ごみ(家庭ごみ)2.5t、モミガラ(ライスセンターと個別農家)1.6t、計7.6tを処理しています。一次発酵は横型パドル式で16日間、1日1回攪拌しながら80℃で管理します。その後トロンメルスクリーンにより篩い分けされ、製品発酵槽に移されます。製品発酵槽では、1週間に1度ショベルローダーで攪拌しながら、2週間熟成させます。ほぼ30日で堆肥が完成します。完成した堆肥の成分は表に示しました。

立川堆肥の分析表(現物%,1999年分析値)
項  目 水分 pH 炭素率 窒素 リン酸 カリ 石灰 苦土
立川堆肥 48.7 8.0 19.9 0.84 0.81 0.94 1.31 0.15


立川町堆肥生産センター 立川堆肥製品


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