細断古紙の利用(注)
細断古紙を堆肥化の副資材に利用している例があります。安価な副資材になる可能性がありますが、注意すべき点があるので、以下の手順に従って利用してください。
- 細断古紙の問題点を知る
- 具体的な購入先を探す
購入先を検討する際には、複数の業者から選定することをお勧めします。
- 分析証明書がもらえるか
重金属等の分析証明書を、もらえない業者から購入してはいけません。
- 細断古紙の質を確認する
実際に細断古紙を見て、使えそうならば次に進みます。もし、切断が大き過ぎたり、逆に細か過ぎたりする場合は、程良い大きさにできないか相談してみてください。
- 価格を確認する
他の副資材よりも安くなりそうならば次に進みます。価格は十分に交渉してみてください。
→オガクズよりも安価な場合がある
- 堆肥化してみる
オガクズなどとはふんに混合する割合が違うので、実際に1回分の細断古紙をサンプル出荷してもらい、良好な発酵ができる混合割合を求めてください。
→適正な容積重を求める
できあがった堆肥が、耕種農家に利用してもらえそうな質になっていることを確認できたならば次に進みます。
- 必要な量と価格を検討する
ふん量に対して、どのくらいの細断古紙が必要なのか、価格はどうなるのかを計算してください。コスト的に見合うならば、利用した方が経営的に得だと判断できます。
- 常に質を確認する
細断古紙は、質が変化する可能性があります。成分分析値も、購入する度に変更がないか確認してください。
- 安心のために
重金属等の混入が起きてしまった時のために、細断古紙を購入する度に、5L程度をビニール袋に入れて保管しておきます。袋には、購入年月日、購入先、購入量を記載してください。また、問題が起きた時は、自治体の担当者に相談し、製造物責任法にしたがって損害賠償請求できるかど
うかを検討した上で、業者と交渉してください。
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